慰謝料を請求したい/されている
慰謝料を請求するときに弁護士に依頼するメリット
慰謝料の金額は法律では決まっておらず、いわば「ケース・バイ・ケース」です。離婚に至った理由や双方の資産状況などによって、慰謝料額は異なります。
およそ離婚の問題は、離婚の理由などで当事者に認識の違いがあり、争いになることが多いといえますので、慰謝料額についても、同じく厳しい争いが生じて当たり前なのです。
問題の解決に、ご本人だけでなく弁護士が入ることで、過去のケースなどと比較して妥当な金額を算出することができます。また第三者が入ることで、依頼者自身では気づくことのできなかった不自然な生活(例えばモラハラなど)が発覚し、慰謝料増額を得ることができる場合もあります。
慰謝料を請求したいケーススタディ①
ご相談内容
夫と性格が合わず、離婚したいと考えており、夫も離婚に同意している。離婚の際、夫に慰謝料を請求したいと考えているが認められるか。また、慰謝料の額は、どのように決められるのか。
当事務所の対応
慰謝料とは、配偶者の不当な行為によって精神的な苦痛を受けたときに、その賠償として支払われる金銭のことをいいます。そのため、DVや浮気など、配偶者が明らかに不当な行為をして離婚に至った場合には、慰謝料が認められる可能性が高いといえます。
一方、単なる性格の不一致だけでは、配偶者が何か不当な行為をしたとはいえませんので、慰謝料は認められない可能性が高いでしょう。
慰謝料の額については、ケース・バイ・ケースであり、不法な行為の態様・回数、離婚に至る経緯、婚姻期間の長短、婚姻生活の実情、子どもの有無、収入や資産の多寡など、個別の事情を踏まえて決められることになります。
結果
弁護士の介入などによって、夫からの直接の連絡はなくなりました。また、裁判の席での和解交渉によって、離婚の実現、親権の獲得、養育費と慰謝料の獲得など、依頼者の納得する解決を図ることができました。
気をつけるポイント
夫婦間の暴言暴力については、家庭内ということもあり、証明が難しいといえます。そのため、詳細に事情をうかがい、調査を行う必要があります。例えば、暴力を受けて怪我をしたときには、病院の診療を受けたり怪我の写真を撮影したりする、暴言については、どのようなことを言われたのか記録しておく(可能であれば録音しておく)などの対策を講じていただければ、スムーズに進むことが多いといえます。
慰謝料を請求したいケーススタディ
ご相談内容
依頼者の夫が浮気をしていた。夫の浮気相手である女性に慰謝料を請求したいのだが、果たして可能なのか。
当事務所の対応
浮気による慰謝料請求で最も大切なのは証拠の有無です。当初、浮気相手は浮気自体を否定していました。しかし、依頼者が夫のパソコンから、浮気を示唆する内容のメールの履歴を見つけ、それを元に相手側と交渉を行いました。
結果
浮気相手は、浮気の事実を最後まで認めませんでしたので、訴訟を提起しました。判決では、浮気相手との不貞が認められ、慰謝料をもらうことができました。
気をつけるポイント
どれだけ証拠を見つけることができるかが勝負です。こちらが証拠を集めていることを、夫や浮気相手が知れば、証拠を集めづらくなることは明白です。ご相談していただければ証拠集めのアドバイスなどができあすので、別居する前などお早めにご相談に来ていただければと思います。
慰謝料を請求されたときに弁護士に依頼するメリット
慰謝料を請求された場合、驚いて言われた金額をそのまま払ってしまう人が多くいます。しかしそれが妥当な金額とは限りません。慰謝料を本当に支払わないといけないのか、支払うとしても、どの程度支払えば良いのかなど、十分に検討すべきです。流山法律事務所にご相談いただければ、落としどころや交渉の方法がわかりますので、話を聞いていただくだけでもメリットはあると思います。また、弁護士が代わりに交渉を行うこともできるため、精神的な負担も軽くなるでしょう。
慰謝料を請求されたケーススタディ
ご相談内容
結婚している男性と不倫をしてしまった女性からの依頼。男性の妻から慰謝料を請求されているが、どうしたらいいのか。
当事務所の対応
不倫が事実であるならば、慰謝料を支払わなくて良いということには、なかなかなりません。ただし、請求された慰謝料額が妥当であるかを検討し、慰謝料の金額を調整することは可能です。もう二度と会わないという意思を示し念書を書くなどして、誠意ある対応を見せれば、不倫の期間や頻度などにもよりますが、慰謝料を軽減することができることもあります。また支払い方法の交渉もすることができます。
結果
謝罪文と二度と不倫をしないという念書を書くことで、当初の金額よりも減額した慰謝料を支払うことで解決することができました。
気をつけること
不倫をしてしまったのであれば、慰謝料を支払う必要はありますが、金額の落としどころを見極めることは大切です。また、既に婚姻関係が破たんしている人と肉体関係を持っても、不貞行為とみなされない場合もあります。返事をする前に、一度相談に来てください。